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2026年06月29日

頭金ゼロ・フルローンの注意点〜「買える」ことと「続けられる」ことは別です〜

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
最近は、頭金を入れずに住宅を購入する、
いわゆる「フルローン」でのご相談も増えています。
「手元資金を残したい」「貯金が少なくても家を持ちたい」
こうした考え方は、とても現実的ですし、金融機関側も柔軟に対応するケースが増えてきました。
ただ、司法書士として現場に関わる中で、フルローンならではの注意点も感じています。

初期費用も含めて借りていませんか
住宅購入には、物件価格以外にも
・登記費用
・仲介手数料
・火災保険料
など、さまざまな諸費用がかかります。
フルローンの場合、これらも含めて借入することがありますが、その分、借入額が増え、返済負担も大きくなる点は見落とされがちです。

「家の価値」と「ローン残高」のズレ
フルローンは、購入時点で不動産の価値よりローン残高の方が高くなる状態からスタートすることもあります。
この状態だと、将来、売却しようとしたときにローンが残ってしまい、自由に動けなくなることがあります。
特に、転勤やライフスタイルの変化がある場合は、この点を意識しておくことが大切です。

ちょっとした変化が大きな負担に
頭金を入れていない分、家計に余裕がない状態でスタートするケースもあります。
そのため、
・収入が少し減る
・支出が少し増える
といった変化でも、家計への影響が大きく出やすいのが特徴です。

「貯金を残す」という考え方は大切
一方で、フルローンの考え方自体が悪いわけではありません。
手元資金を残しておくことで、急な出費や生活の変化に対応しやすくなる、というメリットもあります。
大切なのは、なぜ頭金を入れないのかを自分たちで理解していることです。

司法書士として見ているポイント
登記の現場では、ローンの内容や借入額を確認する中で「少し余裕が少ないかもしれない」と感じる場面もあります。
もちろん最終的な判断はご本人ですが、長く安心して住み続けられるかどうかという視点は、常に大切にしています。

無理のないスタートが、長く続く安心に
住宅ローンは、スタートよりも継続が重要です。
頭金ゼロでも、無理なく続けられるなら問題ありません。
ただし、ギリギリの状態でスタートしてしまうと、その後の生活が苦しくなることもあります。
「買えるから買う」ではなく、「安心して続けられるか」で考える。
その視点を持って、住宅購入を進めていただけたらと思います。