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2026年06月13日

空き家を共有のまま相続すると、何が起きるのか?

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
空き家のご相談でよくあるのが「とりあえず兄弟で共有にしておきました」というケースです。
そのときは「まだどうするか決められないから」「公平に分けた方がいいから」という理由が多いのですが、実務の現場では、空き家と共有はトラブルになりやすい組み合わせでもあります。

共有不動産は、誰か一人では決められない
不動産が共有になっている場合、売却・賃貸・解体など重要な判断は、共有者全員の同意が必要になります。
例えば、
・兄は売却したい
・妹は残したい
・弟は関心がない
この状態では、何も決まりません。
空き家はそのまま残り、管理だけが続いていきます。

「近くに住んでいる人」が負担を背負うことが多い
実際の相談では、こんなケースがあります。
横浜に実家があり、長女だけが近くに住んでいる。
兄弟は地方や海外に住んでいて、
・草刈り
・近隣対応
・固定資産税の支払い
などを、長女が対応していました。
最初は「仕方ない」と思っていたものの、数年経つと「どうして私だけが…」という不満が出てきます。

共有者が増えると、さらに動かなくなる
共有状態のまま時間が経つと、さらに相続が発生することがあります。
例えば、
兄弟3人の共有 → そのうち1人が亡くなる → 甥や姪が共有者になる
こうなると、
・関係者が増える
・考え方が違う
・連絡が取りにくい
といった状況になり、ますます決断が難しくなります。

売却したくても進まないことがある
不動産会社に相談しても「共有者全員の同意が必要です」と言われることが多いです。
一人でも反対すると、売却は進みません。
結果として、
・空き家のまま
・維持費だけかかる
・誰も住まない
という状態が続いてしまうことがあります。

共有は公平に見えて、実は難しい形
相続の場面では「とりあえず共有にしておく」という選択はよくあります。
ただ、共有は決断を先送りする形でもあります。
後になればなるほど、
・関係者が増える
・感情が複雑になる
・条件が変わる
という問題が出てきます。

まとめ:空き家の共有は慎重に考える
共有が絶対に悪いわけではありません。
ただ、空き家の場合は、
・誰が管理するのか
・将来どうするのか
・話し合いのタイミング
をある程度整理しておかないと、動かない不動産になってしまうことがあります。
空き家の共有は「公平な分け方」だけでなく、将来の管理と判断のしやすさも考えて決めることが大切です。