2026年05月23日
共有不動産は誰が管理するの?意外と多い誤解

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。不動産が共有名義になっている場合、よくある疑問の一つが「この不動産は誰が管理するのですか?」というものです。
相続で実家を兄弟で共有にした場合など、特に多いご相談です。
実際のところ、共有不動産は「誰か一人のもの」ではないため、管理についても誤解が生まれやすいのが実情です。
今回は、共有不動産の管理でよくある問題についてお話しします。
共有不動産は基本的に共有者みんなのもの
共有不動産は、簡単に言えば共有者全員の財産です。例えば、兄弟3人で共有している実家の場合、
・長男のもの
・次男のもの
・三男のもの
というよりも、3人の共有財産というイメージです。
そのため、基本的にはなども、共有者全員に関係してきます。
・管理
・維持
・費用負担
実際には一人が管理しているケースが多い
ただ、現実の相談ではこんなケースが多く見られます。例えば相続した実家。
兄弟の一人が近くに住んでいるため
・庭の草刈り
・建物の見回り
・修繕の手配
などをその人が行っているケースです。
最初は「近くに住んでいるからお願いね」という形で自然に役割が決まることも多いのですが、時間が経つと次のような問題が出てくることがあります。
管理している人の負担が大きくなる
例えば、こんな相談がありました。相続した実家を兄弟4人で共有しているケースです。
家の近くに住んでいる兄が、
・草刈り
・修理の手配
・固定資産税の支払い
などを長年一人で行っていました。
ところが年月が経つにつれて「なぜ自分ばかりが管理しているのか」「費用の負担も自分ばかりだ」という不満が出てきました。
一方、遠方に住んでいる兄弟からすると「特に困っていないと思っていた」「そこまで負担があるとは知らなかった」という認識の違いがありました。
修繕や管理の判断も難しい
共有不動産では、管理の判断も難しい場合があります。例えば
・屋根の修理
・外壁の補修
・空き家の管理
など、費用がかかることもあります。
このとき「修理したほうがよい」「そこまで必要ないのでは」と意見が分かれることもあります。
共有不動産では、管理についても共有者同士の話し合いが必要になることが多いのです。
共有不動産は役割を決めておくことも大切
共有不動産は、放っておくと・管理する人
・費用を負担する人
が曖昧になりやすいものです。
そのため
・誰が管理するのか
・費用はどう負担するのか
・将来どうするのか
こうしたことを、早めに話し合っておくことが大切です。
あいおい事務所でも、共有不動産の相談では、単に法律の話だけでなく
「実際に誰が管理しているのか」「家族の関係はどうか」
といった点も含めて整理することが多いです。
共有不動産は、少しの工夫や話し合いで、問題を大きくせずに済むこともあります。
もし共有名義の不動産の管理について悩んでいる場合は、早めに整理してみることをおすすめします。

