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2026年05月15日

共有者の一人が住み続けている場合どうなる?

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
共有不動産のご相談の中で、とても多いのが「実家は兄がそのまま住んでいて、名義は兄弟で共有なんです」というケースです。
相続後もそのままの形で生活が続くため、一見問題がないように見えますが、実は時間が経つほどトラブルの種になりやすい状態でもあります。
今回は、共有不動産で一人が住み続けている場合に起こりやすい問題についてお話しします。

住んでいる人と住んでいない人の温度差
例えば、相続した実家を兄弟3人で共有しているケース。
長男がそのまま住み続け、他の兄弟は別の場所で生活しています。
このような場合、
・住んでいる人 →「自分の家」という感覚
・住んでいない人 →「共有財産」という感覚
というように、意識にズレが生まれることがあります。
最初は問題がなくても、時間が経つにつれて、この温度差が少しずつ表面化してきます。

使用料(家賃)の問題が出てくることも
共有不動産でよく話題になるのが、住んでいる人は他の共有者に対して使用料を払うべきか?
という点です。
法律上は、一定の場合には使用料の問題が出てくることもありますが、実際の現場では
・家族だから請求しづらい
・昔からの流れでそのまま
・話し合いをしていない
というケースが多く、明確に決まっていないことも少なくありません。
ただ、年月が経つと「一人だけ住んでいるのは不公平ではないか」という声が出てくることもあります。

修繕や費用負担の考え方の違い
さらに問題になりやすいのが、費用の負担です。
例えば
・屋根の修理
・設備の交換
・固定資産税
こうした費用について、住んでいる人は「自分が使っているから自分で負担している」一方で他の共有者は「共有なのだから本来はみんなで負担では?」と考えることもあります。
このように、立場の違いによって考え方が変わるため、トラブルのきっかけになることがあります。

いずれ「どうするか」の問題に直面する
共有不動産で一人が住み続けている場合でも、いずれ次のような問題に直面します。
・建物が古くなってきた
・売却するかどうか
・住んでいる人が高齢になった
・次の世代にどう引き継ぐか
特に、住んでいる方が亡くなったり、施設に入ったりした場合には「この不動産をどうするのか」という問題が一気に表面化します。

早めに方向性を共有しておくことが大切
共有不動産は、今問題がなくても、将来的には必ず「どうするか」という場面が訪れます。
そのため
・住み続けるのか
・将来的に売却するのか
・費用はどうするのか
といった点について、少しずつでも話し合っておくことが大切です。
あいおい事務所でも、このようなケースでは
・ご家族の関係性
・実際の生活状況
・今後の見通し
を踏まえながら、無理のない形で整理のお手伝いをしています。
共有不動産は、感情と現実が交差する問題でもあります。
だからこそ、早めに方向性を共有しておくことで、将来の負担やトラブルを軽くできることもあります。
もし同じような状況にある場合は、一度立ち止まって考えてみることが、良いきっかけになるかもしれません。