2026年04月16日
空き家を持ち続けると、実際いくらかかるのか?

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。空き家のご相談で、感情の整理の次によく出てくるのが「結局、いくらかかるんでしょうか?」というご質問です。
「なんとなく負担がある気がする」ではなく、実際に数字で見ることがとても大切です。
固定資産税はいくら?
例えば、横浜市内の一般的な住宅地であれば、土地・建物あわせて年間10万円〜20万円程度というケースも珍しくありません(立地や評価額によって大きく異なります)。住宅用地の特例が外れると、これがさらに増える可能性もあります。
「使っていないのに、毎年この金額が出ていく」と考えると、意外と重みがあります。
維持管理費も積み重なる
さらに、・草刈り・庭木剪定 年間3万〜10万円
・簡易的な修繕 数万円〜
・屋根や外壁修繕 数十万円〜
といった費用が発生することがあります。
遠方の場合は、
・交通費
・時間的負担
も見えないコストです。
老朽化が進むと、一気に大きな出費に
例えば、・雨漏り放置 → 内部腐食 → 大規模修繕
・シロアリ被害 → 構造補強
・倒壊リスク → 解体費用(100万〜200万円以上)
といったケースもあります。
「今は大丈夫」が、数年後に大きな出費になることも珍しくありません。
共有の場合はお金の温度差が生まれやすい
兄弟共有の空き家では「そのくらいなら払える」「それは負担が大きい」と、経済状況による温度差が出やすいです。お金の話は感情に直結しやすいため、数字を曖昧にしたままだと、後々揉めやすくなります。
判断能力の問題でさらに費用がかかることも
親の判断能力が低下している場合、・成年後見制度の利用
・手続き費用や報酬
が必要になることもあります。
早めに整理していれば防げた負担が、後から増えてしまうこともあります。
5年・10年で考えるとどうなるか
仮に、・年間15万円の固定資産税
・年間5万円の管理費
とすると、年間20万円。
10年で200万円です。
「いつか決めよう」と思っている間に、かなりの金額が出ていくことになります。
まとめ:数字を知ると、判断が変わる
空き家をどうするかは、感情だけでは決められません。でも、数字だけでも決められません。
大切なのは、気持ちと現実の両方を見た上で考えることです。
まずは、
・今いくらかかっているのか
・今後いくらかかりそうか
を整理してみることが、次の一歩につながります。

