Category
メニュー
2026年04月12日

共有不動産を急いで売却しなくてよい理由

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
相続で実家を兄弟姉妹と共有にしたものの「共有は揉めるから、早く売った方がいいですよ」と言われ、不安になっていませんか?
確かに、共有不動産は注意が必要です。
ですが、すぐ売却しなければならないわけではありません。

共有=危険、ではない
共有が問題になるのは、
・意思決定がまとまらない
・誰かが勝手に使っている
・管理費の負担が偏っている
といった状況がある場合です。
しかし、
・兄弟の関係が良好
・すぐに売る必要がない
・固定資産税の負担も整理できている
このような場合まで、急いで売却する必要はありません。

焦って売ると「安くなりやすい」
共有不動産を売るときは、
全員の合意 → 条件調整 → 売却活動
という流れになります。
「早く処分したい」という気持ちが強いと、価格交渉で不利になりやすいのも事実です。
特に「揉める前に終わらせたい」「迷惑をかけたくない」という優しさが、安売りにつながることもあります。

共有には整理という選択肢もある
共有の対策は、売却だけではありません。
・持分を買い取る
・持分を贈与する
・将来売却に備えてルールを決める
・遺言で承継先を明確にする
方法はいくつかあります。
いきなり「売る」ではなく、まずは「どう整理するか」を考えることが大切です。

本当に急ぐ必要があるのか?
もし業者から「共有は危ないですよ」「裁判になりますよ」と言われたら、少し立ち止まってください。
確かに裁判になるケースもあります。
でも、それは関係が悪化している場合です。
今の関係性や事情を無視して、一律に危ないと言うのは少し乱暴かもしれません。

共有は家族関係の問題でもある
共有不動産の本質は、不動産の問題というより「家族の関係性」です。
だからこそ、価格や手続きだけでなく、
・気持ち
・将来像
・生活設計
も含めて整理する必要があります。
終活は、急いで売却することではありません。
大切なのは、家族が納得できる形で整理すること。
もし「売るしかない」と思い込んでいたら、一度、選択肢を一緒に整理してみませんか。