2026年02月18日
遠方に住んでいても管理責任はある?

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。最近の空き家相談で、とても多いのが「実家は横浜にあるけれど、自分は地方(あるいは都内)に住んでいて、なかなか行けないんです」というお話です。
仕事や家庭の事情で、頻繁に通うのが難しい。
これは多くの方が抱えている現実です。
しかし、ここで気になるのが遠方に住んでいても責任はあるのか?という点です。
空き家は「住んでいる場所」と関係なく所有者の責任になる
法律上、不動産は所有している人が管理責任を負うという考え方が基本です。そのため、
・遠方に住んでいる
・忙しくて見に行けない
・相続で急に所有者になった
といった事情があっても、責任そのものがなくなるわけではありません。
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、これは全国どこでも共通する考え方です。
「知らなかった」では済まないケースもある
例えば、こんなご相談がありました。数年ぶりに実家へ行ったところ、屋根が傷み、雨漏りが進んでいた。
近隣の方からは「前から気になっていたんです」と言われてしまった。
所有者としては状況を知らなかっただけですが、外から見れば「管理されていない家」と受け取られてしまいます。
距離があるほど、管理は後回しになりやすい
遠方に住んでいると、・行くのに半日かかる
・交通費がかかる
・仕事の休みが合わない
こうした理由から、どうしても足が遠のきます。
その結果「次の連休に行こう」「もう少し涼しくなってから」と先送りが続き、気づけば数年…というケースも珍しくありません。
無理をして通うことが解決ではない
ここで大切なのは、遠方だからといって無理を重ねることではありません。実際には、
・管理の方法を決めておく
・家族で役割を分担する
・必要に応じて専門家や地元業者の力を借りる
といった形で、現実的な関わり方を選ぶことができます。
「全部自分でやらなければならない」というものではないのです。
空き家との距離感を、現実に合わせて考える
相続した空き家は、思い出の場所でもあり、同時に管理すべき資産でもあります。遠方に住んでいる場合は、感情だけでなく、生活とのバランスも大切です。
無理のない形で関わる方法を考えることが、結果として空き家を長く安定して守ることにつながります。
まとめ:距離があっても、関係は続いている
住んでいる場所が離れていても、所有している以上、その空き家との関係は続いています。ただし、その関わり方は一つではありません。
距離があるからこそ、どう向き合うかを早めに整理しておくことが大切です。

