2026年01月27日
「固定資産税だけを払い続けている家」は、どこからが負動産と考えればいいのか

はじめに
こんにちは!司法書士の清水です。あいおい事務所では、相続や空き家のご相談の中で、こんなお話をよく伺います。
「もう何年も誰も住んでいないんです」「使っていないけど、とりあえず固定資産税だけ払っています」「何となく気になってはいるんですが、今すぐ困っているわけではなくて…」
この「何となく引っかかっている」状態こそが、負動産を考え始めるサインかもしれません。
よくある固定資産税だけ払い続けているケース
実際のご相談では、例えば次のような状況が多く見られます。・親が亡くなり、実家を相続したが誰も住んでいない
・遠方に住んでおり、年に一度行くかどうか
・売却しようとしたが、不動産業者から良い反応がなかった
・解体費用が高く、決断できずにいる
・兄弟で共有名義になっており、話が進まない
このような場合、「使っていない=すぐ負動産」と決めつける必要はありません。
ただ、負担と向き合う時期に来ている可能性はあります。
負動産かもしれない気づきのサイン
判断基準よりも大切なのは、次のような感覚です。・固定資産税の通知が来るたびに気が重くなる
・草刈りや管理のことを考えるのが憂うつ
・家族と話題にするのを避けている
・「この先どうなるんだろう」と漠然と不安になる
これらは、多くの方が感じているごく自然な気持ちです。
決断できない自分を責める必要はありません。
「今すぐ困っていない」が一番動きにくい
負動産の相談で一番多いのは、「今すぐ困っていないから、後回しにしている」というケースです。ただ、時間が経つほど
・建物は老朽化し
・相続人が増え
・選択肢が少なくなる
という傾向があります。
問題が大きくなる前に、「考え始める」こと自体に意味があります。
数字で整理すると、見え方が変わることもあります
例えば、固定資産税が年間10万円、管理費や草刈りで5万円。10年で150万円。20年で300万円。こうして具体的に整理すると、「この負担をどう考えるか」「家族で共有すべきか」という話が、感情論だけでなく現実的になります。
あいおい事務所が一緒にやっていること
あいおい事務所では、「売るか・残すか」をすぐに決めるのではなく、・今の名義はどうなっているか
・将来、誰が関わる可能性があるか
・法的に今できる整理は何か
・住まいや片付けの選択肢はあるか
こうした点を一つずつ一緒に確認します。
LTRコンサルティングパートナーズの士業、オーケストライフの住まい・暮らしの専門家と連携することで、「今は決めない」「段階的に考える」という道も選べます。
気づいたときが、考え始めどきです
固定資産税を払い続けているだけの不動産が、必ずしもすぐに負動産になるわけではありません。ただ、「このままでいいのかな」と思った瞬間が、立ち止まって整理する良いタイミングです。

