2026年01月21日
そもそも「負動産」とは?〜売れない・貸せない不動産が家族に残す影響〜

はじめに
こんにちは!司法書士の清水です。あいおい事務所では、相続や空き家、不動産の名義整理のご相談を数多くお受けしてきました。その中で近年とても増えているのが、「この不動産、どうしたらいいのか分からない」というお悩みです。
最近よく耳にする「負動産(ふどうさん)」という言葉。
これは法律用語ではありませんが、「持っているだけで負担になる不動産」を指して使われています。
負動産とはどんな不動産?
一般的に負動産と呼ばれるのは、次のような不動産です。・売りたくても買い手がつかない
・貸そうとしても借り手がいない
・固定資産税や管理費だけがかかり続ける
・空き家のまま放置せざるを得ない
・相続人同士で話がまとまらない
一見すると「不動産を持っている=財産」と思われがちですが、現実には資産ではなく負担になっているケースが少なくありません。
なぜ今、負動産が増えているのか
背景には、人口減少や高齢化、相続の増加があります。「親が住んでいた実家を相続したけれど、自分は住まない」「地方の不動産で活用方法が見つからない」こうしたご相談は年々増えています。
また、思い出の詰まった家だからこそ、「簡単に手放していいのだろうか」「親に申し訳ない気がする」と、気持ちの整理がつかず、時間だけが過ぎてしまうことも少なくありません。
放置すると家族にどんな影響がある?
負動産をそのままにしておくと、次のような問題が起こりやすくなります。・固定資産税の負担が続く
・建物の老朽化による近隣トラブル
・行政からの指導や特定空家の問題
・相続人が増え、話し合いがさらに困難に
・「誰が管理するのか」で家族関係が悪化
多くの方が「自分の代では何とかなる」と思っていても、本当に困るのは次の世代であることが少なくありません。
不動産だけの問題ではありません
負動産の問題は、「売れる・売れない」だけで解決する話ではありません。相続関係、名義、境界、共有、家族の想い、片付けや解体の問題など、複数の課題が絡み合っています。
あいおい事務所では、司法書士としての法務手続きだけでなく、弁護士・税理士・不動産鑑定士など11の士業が連携するLTRコンサルティングパートナーズ、さらに不動産・片付け・リフォーム・防犯など「暮らしと住まい」の専門家ネットワークである
オーケストライフと連携し、実務と気持ちの両面から支援しています。
「負動産かも」と感じたら、早めに考えることが大切です
負動産は、問題が小さいうちほど選択肢があります。「まだ大丈夫」「そのうち考えよう」と思っているうちに、状況が複雑になってしまうケースを、私たちは何度も見てきました。
このブログシリーズでは、「負動産とは何か」「どうして悩みが深くなるのか」「どんな選択肢があるのか」を、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

