2026年05月28日
後継者に任せるときに、社長が感じやすい不安との向き合い方

はじめに
こんにちは、あいおい事務所の清水です。事業承継の話が少しずつ進んできたとき、多くの社長が感じるのが「任せることへの不安」です。
「本当に任せて大丈夫かな」「まだ早いんじゃないか」「もし失敗したらどうしよう」
とても自然な感情だと思いますし、長く会社を支えてこられたからこそ出てくる思いでもあります。
任せるは一度で終わるものではない
「任せる」と聞くと、すべてを一気に引き渡すようなイメージを持たれることもありますが、実際にはそうではありません。多くの会社では、
・一部の業務から任せてみる
・判断の範囲を少しずつ広げる
・必要なときは一緒に確認する
という形で、段階的に進んでいきます。
いきなり完璧を求めるのではなく、少しずつ経験を重ねていくプロセスと考えると、気持ちも少し楽になるかもしれません。
よくある場面から見える任せにくさ
具体的には、こんな場面があります。・これまで社長がしていた取引先との価格交渉を任せる
・新しい取引の最終判断を任せる
・トラブル対応を後継者に任せてみる
最初はどうしても、「自分ならこうするのに」「少し違うな…」と感じることもあると思います。
ただ、その違いも含めて経験していくことが、後継者の力になっていくことも多いです。
失敗させないより支えながら経験する
社長としては、できるだけ失敗させたくないという思いがあると思います。一方で、まったく経験がないままでは、いざというときに判断できなくなってしまうこともあります。
そのため、
・任せつつも、振り返りの時間をつくる
・必要なときに相談できる環境をつくる
・完全に手を離すのではなく、少し距離を置く
といった関わり方が、無理のない形につながることが多いように感じます。
社長の役割も少しずつ変わっていく
任せていく中で、社長の役割も変わっていきます。これまでのように前に立って判断する場面から、後ろから支える場面へと少しずつ移っていく。
最初は違和感があるかもしれませんが、この変化があることで、会社としての安定感が増していくこともあります。
不安があるのは自然なこと
承継の場面で不安を感じるのは、決して特別なことではありません。むしろ、しっかり会社を考えているからこそ出てくる感情だと思います。
だからこそ、その不安を無理に消すのではなく、少しずつ進めながら形にしていくことが大切なのかもしれません。
一人で抱えず、共有していく
社長だけで抱え込まずに、・後継者と率直に話してみる
・幹部社員と共有する
・外部の専門家に相談する
といった形で、少しずつ周りと共有していくことで、見え方が変わることもあります。
私たちも、こうした進め方の部分を一緒に整理させていただくことが増えています。
承継は、一つの決断で終わるものではなく、関わり方を少しずつ変えていくプロセスです。
無理のない形で進めていくことが、結果として会社を長く続けることにつながるのだと思います。

