2026年02月04日
会社と個人のお金、最初が肝心

はじめに
こんにちは、司法書士の清水です。会社を設立したばかりの方から、よくこんなご相談をいただきます。
「会社のお金が足りなかったので、とりあえず自分の口座から払いました」「売上がまだ少ないので、生活費として少し会社から引き出しています」
どちらも、気持ちはよく分かります。
設立直後は資金も限られ、事業も安定していません。
ただ、ここで大切なのが会社と個人のお金をきちんと分けること です。
会社は自分とは別の存在
法人は法律上、社長個人とは別の存在です。一人会社であっても、会社のお金は「会社のもの」。社長のお金は「個人のもの」。
この区別があいまいになると、後々の経理や税務処理が複雑になります。
よくあるのは「立て替えが常態化する」ケース
例えば、・会社の経費を個人カードで払い続ける
・会社の口座に資金がなく、毎回個人から補填する
・生活費を会社口座からその都度引き出す
こうした状態が続くと、帳簿上の整理が難しくなります。
決算前になって「これは貸付?借入?役員報酬?」と混乱するケースも少なくありません。
最初にルールを決めておくだけで違う
難しいことをする必要はありません。・会社用の口座を徹底して使う
・個人カードと分ける
・役員報酬以外はむやみに引き出さない
この基本を守るだけでも、後の負担は大きく変わります。
お金の流れは、経営の状態を映す鏡
会社と個人のお金が整理されていると、資金の流れが見えやすくなります。逆に混ざっていると、「本当に儲かっているのか」「どこにお金が消えているのか」が分かりにくくなります。
これは経営判断にも影響します。
設立直後こそ、整えるタイミング
会社が小さいうちの方が、ルールづくりは簡単です。後から修正するより、最初に整えておく方が負担は少なく済みます。
あいおい事務所でも、設立時にはこうした実務面のポイントもお伝えしています。
会社は仕組みで動きます。
お金の流れを整えることは、その土台を整えることでもあります。

