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2025年12月20日

黒字でも会社を閉じるケースが増えている背景

経営サポート
はじめに
こんにちは、あいおい事務所の清水です。
前回、「承継はまだ先の話と思っていても、多くの会社が同じように悩んでいる」というお話をしました。
今回は、最近よく耳にするようになった、少し気になる変化についてお伝えしたいと思います。
それは、業績が悪いわけではないのに会社を閉じるという選択が増えているということです。

「続けられない」のではなく「続け方が見えない」
昔は、廃業というと赤字や資金繰りの問題が理由であることが多かったと思います。
ところが最近は、「仕事はあるんだけどね」「ありがたいことにお客様もいる」「ただ、この先どう続けていくかが想像できなくて…」そんなお話をされる経営者の方が少なくありません。
つまり、経営が行き詰まったというよりも、次の形が描けないまま時間が過ぎてしまったというケースです。

環境の変化が、少しずつ経営の前提を変えている
ここ数年で、会社を取り巻く環境は大きく変わりました。
・人材の採用が以前より難しくなった
・デジタル化や新しい対応が求められる場面が増えた
・社長一人の経験だけでは判断しづらいテーマが増えた
・長く続けてきたやり方が、そのままでは通用しにくくなった
どれも急激な変化ではありませんが、少しずつ積み重なることで、「このままの形で続けていくのは大変かもしれない」と感じるようになるのだと思います。

承継はバトンタッチではなく形を整える作業
事業承継というと、誰かに引き継ぐ「瞬間」をイメージしがちですが、実際にはもっと穏やかなものです。
・仕事の進め方を共有する
・判断を少しずつ任せてみる
・会社の仕組みを見える形にする
・関係者との役割を整理する
こうしたことを時間をかけて整えていくことで、会社の続き方が自然と見えてきます。
特別なイベントではなく、日常の延長線上にある取り組みといえるかもしれません。

「続けるか、やめるか」の前に考えたいこと
経営者の方とお話ししていると、「続けるべきか、ここで区切りをつけるべきか」という二択で考えてしまうことも多いように感じます。
でも本当は、その前に「どんな形なら無理なく続けられるか」「誰と一緒なら次の一歩を踏み出せるか」という視点で考えてみる余地があるのではないでしょうか。
会社の未来は、必ずしも今と同じ形である必要はありません。

未来の話を少しずつ始めることが、結果的に会社を守る
大きな準備をする必要はありません。
将来のことを少し話題にするだけでも、十分なスタートになります。
私たちも、結論を急ぐのではなく、「どんな可能性があるか」を一緒に整理するところから関わらせていただくことが多いです。
その積み重ねが、会社のこれからを考える安心感につながっていくように感じています。