2026年05月29日
相続した不動産、売るべき?残すべき?判断のポイント

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。相続の相談の中で、最近とても多いのが「実家や土地を相続したのですが、売った方がいいのでしょうか?」というご相談です。
親の家を相続したものの、
・自分はすでに別の家に住んでいる
・兄弟も住む予定がない
・空き家になってしまっている
という状況は珍しくありません。
そのため「売るべきか、それとも残すべきか」迷う方がとても多いのです。
「とりあえず残す」という選択も多い
実際の相談では、「思い出があるから、すぐ売るのは気が引ける」という気持ちもよく聞きます。長年家族が暮らしてきた家ですから、すぐ処分することに抵抗を感じるのは自然なことだと思います。
そのため「しばらくそのままにしておこう」という判断をされる方も多いです。
ただ、その場合でも知っておきたいのは、不動産は持っているだけで費用と管理が必要ということです。
相続した不動産には維持費がかかる
例えば・固定資産税
・庭木の手入れ
・建物の修繕
・空き家の管理
などです。
遠方に住んでいる場合、「草が伸びて近隣から連絡が来た」「建物が古くて危ないと言われた」という相談もよくあります。
不動産は使っていなくても管理の責任は所有者にあります。
売ろうと思っても売れないこともある
もう一つ知っておきたいのが「売ればいい」と思っていても、必ずしもすぐ売れるとは限らないという点です。例えば
・道路に接していない土地
・境界が未確定の土地
・再建築できない土地
・兄弟で共有になっている土地
などは、売却が難しくなることがあります。
相続の相談の中でも「売ろうとして初めて問題が分かった」というケースは少なくありません。
判断のポイントは「将来どうするか」
では、売るべきか残すべきか。その判断で大切なのは、将来どうするかという視点です。
例えば
・将来子どもが住む予定がある
・賃貸など活用できる
・売却できそうな土地
このような場合は残すという選択もあります。
一方で
・住む予定がない
・管理が難しい
・兄弟で共有になっている
という場合は、早めに整理した方が良いケースもあります。
相続不動産は早めの整理が安心
相続した不動産は、法律、不動産、税金、管理など様々な問題が関わります。あいおい事務所でも「相続して数年経ってから問題が出てきた」という相談が増えています。
例えば
・空き家になってしまった
・兄弟で共有になり話がまとまらない
・売ろうとしたら境界が分からなかった
などです。
そのため、売るか残すかをすぐ決めなくても、一度状況を整理しておくことがとても大切です。
相続不動産は一人で悩まなくて大丈夫
相続した不動産の問題は、法律・税金・不動産・管理など、さまざまな要素が関わります。あいおい事務所では、単に手続きを行うだけでなく、
・相続人やご家族からの丁寧な聞き取り
・事案全体の整理
・問題点や課題の発見
・解決策の提案やアドバイス
・相続人同士の調整
といった役割も担いながら、相続不動産の問題に向き合っています。
さらに必要に応じて、
・税理士
・土地家屋調査士
・不動産鑑定士
・不動産コンサルタント
・不動産会社
などの専門家とも連携しながら、状況に応じた解決を一緒に考えていきます。
「売るかどうかもまだ決めていない」そんな段階でも大丈夫です。
相続した不動産で悩んだときは、まず状況を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

