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2026年03月19日

仕事を辞めて介護した場合、寄与分として認められる?

介護
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
「親の介護のために仕事を辞めました。これは寄与分になりますか?」
このご相談は、実はとても切実です。
生活を変えてまで介護に向き合ったわけですから、当然評価されたいと思われるのは自然なことです。

仕事を辞めた=必ず寄与分、ではない
ただし法律の考え方では、仕事を辞めたという事実だけで寄与分が認められるわけではありません。

見られるのは、
・介護の必要性がどの程度あったのか
・他の方法(介護サービス等)では対応できなかったのか
・実際にどれだけ継続的に支えていたのか
といった点です。
つまり、「退職」という結果よりも、その後どんな介護をしていたかが重視されます。

本当に多い誰にも言えなかった苦労
実務で感じるのは、仕事を辞めて介護された方ほど、「自分が選んだことだから…」と周囲に大変さを伝えていないケースが多いことです。

でも、
・毎日の通院対応
・食事や排せつの介助
・認知症の見守り
こうした積み重ねは、決して小さなものではありません。

判断のポイントは「特別な犠牲があったか」
寄与分では、通常の家族関係の範囲を超えていたかどうかが一つの目安になります。

例えば、
・フルタイムの仕事を辞めて長期間介護に専念した
・自分の収入を減らしてでも支え続けた
・他の相続人が実質的に関わっていなかった
こうした事情があれば、評価の対象になり得ます。

感情だけでなく、事実を残しておくことが大切
後になってから、「大変だったんです」と言葉で伝えるだけでは、なかなか伝わりません。
介護していた期間、どんなことをしていたか、生活がどう変わったか。
こうしたことを整理しておくと、話し合いの際の大きな助けになります。

あいおい事務所からひとこと
寄与分は、「報われるかどうか」の問題に感じてしまいがちです。
でも本来は、家族の中で誰がどんな役割を担ってきたかを丁寧に確認する作業だと思います。
無理に権利を主張するのではなく、これまでの経緯を整理し、納得できる形を探す。
そのお手伝いを、私たちは大切にしています。