2026年02月05日
同居して親の世話をしていたら、寄与分になる?

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。「親と同居して介護していました。これは寄与分になりますか?」
この質問も、とてもよくいただきます。
同居していると、介護も日常の一部になりやすく、判断が難しいところです。
同居=自動的に寄与分、ではない
まず大切なポイントは、「同居していた=必ず寄与分になる」わけではないという点です。
法律上は、
・単なる同居なのか
・介護や身の回りの世話まで担っていたのか
・他の兄弟では代わりがきかない状況だったのか
といった点が見られます。
生活の延長か、特別な負担か
同居していると、食事の準備、掃除や洗濯、病院の付き添いなどが「生活の延長」として見られることもあります。一方で、
・仕事を調整して介護を優先していた
・夜間の見守りが必要だった
・介護サービスでは足りない部分を担っていた
こうした事情があると、「特別な貢献」と評価されやすくなります。
「同居してたんだから楽だったでしょ?」
相続の場面では、「同居してたんだから、むしろ楽だったんじゃない?」と言われてしまうこともあります。でも実際には、同居だからこそ休めなかった。距離が近い分、精神的な負担が大きかった。というケースも少なくありません。
判断のカギは中身
寄与分で見られるのは、同居していたかどうかより、どんな関わり方をしていたかです。介護の内容や期間、負担の重さを、感情ではなく「事実」として整理することが大切です。
あいおい事務所からひとこと
同居と寄与分は、線引きがとても難しいテーマです。だからこそ、「これは言っていいのかな?」「主張すると角が立たないかな?」と悩まれる方も多いです。
あいおい事務所では、無理に主張を勧めることはありません。
状況を整理したうえで、どう進めるのが一番よいかを一緒に考えています。

