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2026年03月04日

家族信託の相談は、いつ・誰にすべき?〜「まだ早いかな?」と思った「今」が実はベストタイミング〜

老後生活設計
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
家族信託のご相談で、実は一番多いのがこの質問です。
「相談って、いつ頃がいいんですか?」「まだ元気だし、早すぎますよね?」
お気持ち、よく分かります。
ただ、実務を25年やってきて強く感じるのは、家族信託は困ってからでは遅い制度だということです。

よくある「間に合わなかった」ケース
たとえば、こんなご相談があります。
「最近、父の物忘れが増えてきて…」「銀行で手続きができなくなってしまって…」「もう信託は作れませんか?」
残念ですが、判断能力が不十分と判断されると、家族信託は作れません。
その結果、
・成年後見制度を利用する
・不動産がすぐ売れない
・手続きが複雑になる
と、選択肢が一気に狭まってしまいます。
このとき皆さんがおっしゃるのが、「もっと早く相談すればよかった」です。

実は「元気な人」ほど相談に来ています
一方で、最近増えているのは、こんな方です。
・70代前半、まだ車も運転している
・アパート経営をしている
・子どもは県外に住んでいる
「まだ困ってないけど、将来が少し心配で」
こういうちょっとした不安の段階で来られる方が、結果的にいちばんスムーズに準備できています。
家族信託は、元気だからこそ設計できる制度なんですね。

タイミングの目安は「出来事ベース」で考える
おすすめなのは、年齢ではなく「出来事」で考えることです。
たとえば、
・自宅をどうするか考え始めた
・アパートの修繕や建替えを検討している
・相続の話題が家族で出た
・友人が認知症になった
・親の通帳管理が少し不安になった
こんなタイミングは、実はすべて「相談どき」です。
「まだ大丈夫かな?」と思った瞬間が、ちょうどいいサインです。

誰に相談すべき?
これもよく聞かれます。
家族信託は、
・法律
・税金
・不動産
・相続
が絡む、かなり総合的なテーマです。
単に「契約書を作る人」ではなく、家族全体の状況を整理してくれる専門家に相談することが大切です。

あいおい事務所のスタンス
あいおい事務所では、
・まだ作ると決めていない
・話を聞いてみたいだけ
・家族信託が必要かも分からない
そんな段階でのご相談がほとんどです。
むしろ、そのくらいの温度感がベストだと思っています。
無理に契約を進めることはありません。
「今はまだ様子見ですね」とお伝えすることも、正直よくあります。

早すぎる相談はありません
家族信託のご相談で、「早すぎました」ということは、一度もありません。
でも、「遅すぎました」は、何度もあります。
この差は、とても大きいです。

ちょっと聞いてみようかなが正解
家族信託は、特別な人の制度ではありません。
・家族に迷惑をかけたくない
・いざというとき動けるようにしたい
・なんとなく不安
そんな気持ちがあれば、十分なきっかけです。
「相談」というより、ちょっと話を聞きに行くくらいの感覚で大丈夫です。
それが、将来の大きな安心につながります。