実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年07月30日

生前対策とやりすぎ対策の違い

遺言・贈与
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
終活のご相談で最近よくあるのが「いろいろ対策をした方がいいと言われて、何からやればいいか分からなくて…」というお話です。相続対策は大切ですが、実はやりすぎてしまうことで、かえって負担やトラブルにつながることもあります。

対策が増えるほど安心…とは限らない
例えば、
・遺言
・家族信託
・生前贈与
・保険
・不動産活用
これらをすべて勧められることがあります。
それぞれ意味のある対策ではありますが「全部やらないといけない」というわけではありません。
むしろ、必要以上に組み合わせることで、
・手続きが複雑になる
・費用が増える
・家族が理解できなくなる
といったことも起こります。

目的が見えなくなる
対策をたくさん行うと「何のためにやっているのか」が見えにくくなることがあります。
本来の目的は、
・家族にスムーズに引き継ぐ
・トラブルを防ぐ
・安心して暮らす
このあたりのはずです。
でも、対策そのものが目的になってしまうと、方向性がずれてしまいます。

シンプルな方がうまくいくことも多い
実務の現場で感じるのはシンプルな対策の方がうまくいくというケースが多いということです。
例えば、
・財産を整理しておく
・遺言で意思を明確にする
・家族と話しておく
これだけで、大きなトラブルを防げることもあります。

「足し算」ではなく「引き算」
終活の対策は「あれもこれも」と足していくより「本当に必要なものだけを選ぶ」という考え方が大切です。
・今の自分に必要か
・家族にとって分かりやすいか
・無理なく続けられるか
この視点で見ていくと、整理しやすくなります。

一緒に整えていくもの
終活は、一度に完成させるものではありません。
生活や状況に合わせて、少しずつ整えていくものです。
だからこそ「全部やらなければ」と思わなくても大丈夫です。
もし対策が多くて迷ってしまったら、一度立ち止まって、何のためにやるのかを整理してみてください。
必要なものだけを選び、無理のない形で進めていきましょう。

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