実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年07月14日

遺言は一度書いたら、もう変更できないのでしょうか

遺言・贈与
はじめに
こんにちは!司法書士の清水です。
遺言のご相談をしていると、こんなご質問をいただくことがあります。
「遺言って、一度書いたらもう変えられないんですよね?」「あとで気持ちが変わったらどうなるんでしょうか」
今回は、遺言は変更できるのかという点についてお話しします。

遺言は何度でも書き直すことができます
まず結論からお伝えすると、遺言は何度でも書き直すことができます。
一度書いたら終わり、というものではありません。
・家族の状況が変わる
・財産の内容が変わる
・気持ちが変わる
こうしたことがあれば、その都度見直していくことができます。

新しく書いた遺言が優先されます
では、前に書いた遺言はどうなるのでしょうか。
基本的には、新しく書いた遺言が優先されます。
日付の新しいものが、今のご本人の意思として扱われます。
そのため、過去に書いた内容と違っていても、問題になることはありません。

状況が変わったのに見直さないケースもあります
実務の現場では、遺言を書いたあとに
・家族関係が変わった
・財産の内容が変わった
・前提が変わった
にもかかわらず、そのままになっているケースもあります。
その結果「今の状況に合っていない遺言」になってしまうことがあります。

古い内容のままだと、手続きで困ることもあります
たとえば、すでに存在しない財産が書かれていたり、亡くなっている方の名前が残っていたりすると、手続きが止まってしまうことがあります。
そうなると、相続人全員での話し合いが必要になるなど、ご家族の負担が増えてしまいます。
「遺言があるのに大変だった」というケースは、こうしたところから生まれることが多いです。

遺言は「書いて終わり」ではありません
遺言は、
一度作れば安心、というものではなく、その時々に合わせて見直していくものです。
・今の家族の状況に合っているか
・今の財産に合っているか
・今の自分の気持ちに合っているか
こうした視点で、時々振り返ることが大切です。

あいおい事務所からのひとこと
遺言は、何度でも見直していいものです。
むしろ、見直していくことの方が自然です。
「前に書いたから大丈夫」ではなく、「今の内容で大丈夫かな」と考えることが、安心につながります。
難しく考える必要はありません。
気になるときに、少しだけ立ち止まって見直してみる。
それだけでも、ご家族にとっては大きな安心になります。

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