実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年07月11日

不動産を持っている人の終活で、必ず考えておきたいポイント

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
終活のご相談の中で、特に多いのが不動産が関係するケースです。
ご自宅や実家、賃貸物件など、不動産をお持ちの方は、終活の中でも少し意識しておきたいポイントがあります。
実務の現場では「不動産があるかどうか」で相続の難しさが大きく変わると感じています。

不動産は「分けにくい財産」
預金であれば、数字で分けることができます。
しかし不動産は、基本的にそのままでは分けにくい財産です。
たとえば、
・自宅を誰が引き継ぐのか
・共有にするのか、単独にするのか
・売却して分けるのか
こうした判断が必要になります。
ここが曖昧なままだと、相続人同士で意見が分かれ、話し合いが長引く原因になることも少なくありません。

「とりあえず共有」は後々の負担に
よくあるのが「とりあえず兄弟で共有にしておこう」というケースです。
その場では公平に見えますが、将来的には
・売却や活用の際に全員の同意が必要
・管理の負担が不明確
・次の相続でさらに権利関係が複雑になる
といった問題が出てきます。
実務では、共有が続いた結果、誰も動かせない不動産になってしまうケースも見てきました。

空き家になる可能性も考えておく
ご自宅や実家についても「誰かが住むだろう」と思っていたものの、
・子どもはすでに持ち家がある
・遠方で戻る予定がない
・管理が難しい
といった理由で、結果的に空き家になるケースは少なくありません。
空き家になると、
・維持費や固定資産税の負担
・近隣への影響
・売却や活用の手間
といった問題が出てきます。
終活では、「使う人がいるかどうか」まで考えることが大切です。

名義や権利関係の確認も重要
実務では、
「名義が昔のままになっている」「相続登記がされていない」
といったケースも多く見られます。
この状態だと、いざ売却しようとしても、相続人全員の関与が必要になり、手続きが進まないこともあります。
終活の中で一度、今の名義や権利関係がどうなっているかを確認しておくことは非常に重要です。
不動産は「どう残すか」だけでなく「どう活かすか」、
終活というと、「誰に残すか」という視点になりがちですが、不動産については、
・売却する
・賃貸として活用する
・整理してシンプルにする
といった選択肢もあります。
大切なのは、今の状況とこれからの生活に合った形にしておくことです。

あいおい事務所としての関わり方
あいおい事務所では、不動産の名義変更だけでなく、
・現状の整理
・将来のリスクの見える化
・売却や活用も含めた選択肢の提案
まで含めてサポートしています。
必要に応じて、税理士や不動産業者などとも連携し、その方にとって現実的な解決策を一緒に考えています。
不動産がある方こそ、少し早めに不動産は、準備に時間がかかる財産です。
だからこそ、終活の中でも少し早めに考えておくことをおすすめしています。
すぐに結論を出す必要はありません。
まずは現状を知り、方向性を考えることから。
あいおい事務所では、そうした初めの一歩から伴走しています。
どうぞお気軽にご相談ください。

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