実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年06月09日

境界がはっきりしていない空き家で起こる問題

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
空き家のご相談で、不動産会社や専門家からよく言われる言葉があります。
「この土地、境界は確認されていますか?」
多くの方は「昔からある家だから大丈夫だと思います」と答えられます。
しかし実際には、境界がはっきりしていない土地は意外と多いのが現実です。
特に古い住宅地では珍しくありません。

境界があいまいなままでも、住んでいると問題になりにくい
長年住んでいると、
・塀の位置
・植木の位置
・ブロック塀
などが、自然と「境界のようなもの」になります。
お互いに問題なく生活しているうちは、境界を意識することはほとんどありません。
ところが、空き家になった瞬間、事情が変わることがあります。

売却のときに初めて問題になる
空き家を売却しようとすると、多くの場合、不動産会社から「境界の確認が必要です」と言われます。
ところが実際に確認すると、
・境界標が見当たらない
・昔の図面と現状が違う
・隣地と認識が違う
ということがあります。
こうなると、測量や境界確認が必要になります。

隣地との話し合いが必要になることも
境界を確定する場合、隣の土地所有者との立会いが必要になることがあります。
ここで問題になるのが、
・隣地の所有者が変わっている
・連絡が取れない
・境界認識が違う
といったケースです。
空き家の場合、所有者が遠方に住んでいることも多く、話し合いがスムーズに進まないこともあります。

都市部ほど境界問題は出やすい
横浜のような都市部では、
・土地が狭い
・住宅が密集している
・昔の分筆が多い
という事情があります。
そのため「ほんの数センチの違い」でも、大きな問題になることがあります。

境界が整理されると、不動産は動きやすくなる
逆に言えば、
・境界がはっきりしている
・測量図が整っている
土地は、売却や活用の話が進みやすくなります。
空き家の問題は建物だけでなく、土地の条件の整理も大きなポイントになります。

まとめ:空き家問題は土地の整理でもある
空き家の話というと、建物や相続の話が中心になりがちです。
しかし実際には、
・境界
・接道
・土地条件
といった問題も関わってきます。
空き家をどうするか考えるときは、建物だけでなく、土地の状況も一度確認しておくことが大切です。

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