実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年05月02日

「節税になります」と言われた土地活用の落とし穴

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
終活の相談をしていると「土地をそのままにしておくともったいないですよ」「アパートを建てれば相続税対策になります」といった提案を受けた、という話をよく聞きます。
確かに、土地活用は相続税対策になるケースもあります。
しかし、内容をよく理解しないまま進めてしまうと、思わぬ負担になることもあります。

節税だけで判断してしまう
土地活用の提案では、
・相続税評価が下がる
・家賃収入が入る
・空き地より有効活用
といったメリットが強調されます。
もちろん、それ自体は間違いではありません。
ですが、実際には
・建築費の借入
・空室リスク
・修繕費
・管理費
など、長く続く負担もあります。
税金の話だけで判断してしまうと、思っていたより大変だった、ということも少なくありません。

将来の家族の負担になることも
終活で土地活用を考える方の多くは「子どもに迷惑をかけたくない」という思いを持っています。
ですが、アパート経営などの場合、
・相続後の管理
・修繕費
・入居者対応
などを、次の世代が引き継ぐことになります。
子どもにとっては「資産」ではなく「管理負担」になるケースもあるのです。

みんなやっていますは要注意
土地活用の説明でよくある言葉が「この地域では皆さんやっています」というものです。
しかし、土地の条件は一つひとつ違います。
・駅からの距離
・周辺の人口
・賃貸需要
・将来の地域状況
これらによって、結果は大きく変わります。

まずは冷静に整理する
土地活用を検討する前に、
・相続税は本当にかかるのか
・土地の将来価値はどうか
・家族はどう思っているのか
こうした点を整理することが大切です。
終活は、何かを始めることが目的ではありません。
将来の安心のために、どんな形が自分や家族に合っているかを考えることです。
もし土地活用の提案を受けたときは、その場で決めず、一度落ち着いて考えてみてください。
焦らなくても、選択肢はたくさんあります。

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