実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年04月28日

親が元気なうちにできる空き家対策とは?

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
空き家のご相談を受けていると、よく出てくる言葉があります。
「もっと早く話しておけばよかった」
多くの空き家問題は、親が亡くなってから、あるいは判断能力が低下してから、初めて表面化します。
ですが実は、親が元気なうちだからこそできることがたくさんあります。

まずは「家をどうしたいか」を聞いておく
一番シンプルで、一番大切なのは「この家、将来どうしたいと思っている?」と聞いてみることです。
・子どもに残したいのか
・いずれ売却してもいいと思っているのか
・住み替えを考えているのか
親の気持ちを知らないまま相続が始まると、子ども世代は迷いの中で判断することになります。

名義や境界の確認は元気なうちがスムーズ
実家の空き家化を防ぐためには、
・名義がどうなっているか
・境界ははっきりしているか
・私道の持分はどうなっているか
を確認しておくことが大切です。
いざ売却や活用を考えたとき、境界未確定や私道問題があると、思った以上に時間がかかります。
親御さんが元気なうちであれば、事情も確認しやすく、話もスムーズです。

共有にしないための工夫も考えられる
相続後に兄弟共有になると、空き家は動かしづらくなります。
元気なうちに、
・誰に引き継ぐのか
・代償金をどうするのか
・売却前提で分けるのか
といった方向性を考えておくことで、将来の混乱を防ぐことができます。

判断能力が低下する前の対策も大切
最近増えているのが、親が施設に入った後に認知症が進み、家の売却や契約ができなくなるケースです。
判断能力があるうちに、
・財産管理の方針を整理する
・将来の住まいを考える
・家をどうするか家族で共有する
ことが、空き家固定化を防ぐポイントになります。

「まだ元気だから」は安心材料ではない
親御さんが元気なうちは、空き家の話は現実味がないかもしれません。
ですが、
・急な入院
・介護が必要になる
・突然の相続
は、いつ起こるか分かりません。
元気なうちに話しておくことは、決して縁起が悪いことではなく、家族を守る準備です。

まとめ:空き家は事前の会話で防げることがある
空き家の問題は、発生してから対応すると、感情も手続きも複雑になります。
親が元気なうちに、
・気持ちを聞く
・名義や状況を確認する
・将来の方向性を話す
この小さな一歩が、将来の大きな負担を減らします。
空き家対策は、実は「家の話」ではなく「家族の会話」から始まります。

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