実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年04月20日

売却後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、手続きを終える前に考えておきたいこと

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
不動産売却は、契約が終わり、引渡しが済むと「一段落」と感じる方が多いと思います。
ただ、実務の現場では、売却が終わったあとに「もう少し考えておけばよかった」という声を聞くことも少なくありません。
売却そのものは問題なく終わっていても、事前の整理不足が気持ちの後悔として残ることがあるのです。

よくある後悔(1) 思ったより手元に残らなかった
売却代金がそのまま手元に残ると思っていたら、
・仲介手数料
・抵当権の返済
・測量費用や解体費
・譲渡所得税(後日)
など、想定外の支出があり「こんなに減るとは思わなかった」と驚かれるケースがあります。
売却前に資金の流れを整理しておくことがとても大切です。

よくある後悔(2) 家族間で気持ちのズレが出た
売却後に「本当は残しておきたかった」「そんなに急いで売る必要があったの?」といった声が家族から出ることもあります。
売却前に目的や背景を共有していないと、終わったあとに感情的なわだかまりが残ってしまうことがあります。

よくある後悔(3) 想像より区切りが大きかった
長年住んだ家や、親から受け継いだ実家は、単なる不動産以上の意味を持っています。
売却が終わったあとに「思った以上に寂しさを感じた」という声も、実は珍しくありません。
手続きの完了と、気持ちの整理には、少し時間差があるのです。

防ぐためにできる3つの準備
売却後の後悔を減らすためには、次の3点を意識しておくと安心です。
(1) お金の流れを事前に確認する
(2) 家族と目的を共有しておく
(3) 気持ちの区切りを意識して進める
どれも難しいことではありませんが、意識するかどうかで満足度が大きく変わります。

司法書士が関わる意味は「手続きの先」にある
司法書士の役割は、登記や書類作成だけではありません。
・売却の前提条件の整理
・ご家族への説明の補助
・後から問題になりそうな点の確認
といった、安心して終えられる状態をつくることも大切な役割だと考えています。

不動産売却は終わらせることが目的ではない
不動産売却は、単に処分する手続きではなく、次の生活へ移るための節目です。
だからこそ「早く終わらせる」より「納得して終える」
ことを大切にしていただきたいと思います。
あいおい事務所では、その過程を一緒に整えるお手伝いをしています。

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