実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年02月22日

草木・ゴミ・老朽化…近隣トラブルにつながる空き家問題

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
空き家のご相談の中で、実は少なくないのが「近所の方から連絡が来てしまって…」というケースです。
空き家は、所有しているご家族にとってはたまに行く場所でも、周囲の方にとっては毎日目に入る隣家です。
その認識の違いが、思わぬトラブルにつながることがあります。

「少し伸びただけ」の庭木が迷惑になることも
例えば、こんなケースがあります。
久しぶりに実家へ行ったら、庭の草がかなり伸びていた。
「次に来たときでいいか」と思っていたところ、隣の方から「枝が越境してきて困っているんです」と連絡が入った。
所有者としては悪気はありません。
しかし、隣家からすると
・洗濯物に葉が落ちてくる
・虫が増える
・日当たりが悪くなる
など、日常生活への影響が出てしまいます。

ポストに溜まったチラシが空き家のサインになる
誰も住んでいない家は、外から見ればすぐ分かります。
郵便受けにチラシが溜まり、夜は真っ暗、人の出入りもない。
こうした状態は、不法投棄や防犯面のリスクを高める要因にもなります。
実際に「敷地内にゴミを置かれてしまった」「知らないうちに物を置かれていた」というご相談もあります。

建物の老朽化は、ある日突然問題になる
空き家は人が住まなくなると、想像以上に傷みが早く進みます。
・雨どいが外れる
・瓦がずれる
・外壁がはがれる
普段見ていないと、小さな変化に気づきません。
そして台風や強風の後に「屋根材が飛んできた」「破片が落ちてきた」と近隣から連絡が入り、初めて状況を知ることもあります。

トラブルになると、気まずさが長く残る
ご近所との関係は、一度こじれると修復に時間がかかります。
空き家の所有者としては「そんな状態とは知らなかった」ということでも、近隣の方にとっては「ずっと我慢していた」という思いがある場合もあります。
法律問題になる前に、感情の問題が大きくなってしまうのが、空き家トラブルの特徴です。

難しい管理でなくても、できることはある
空き家の管理というと、大掛かりなことを想像されるかもしれません。
ですが実際には、
・定期的に様子を見に行く
・郵便物を整理する
・最低限の草木の手入れをする
こうした小さな管理だけでも、印象は大きく変わります。

まとめ:空き家は「周囲の暮らしの中」にある
空き家は、自分たち家族の問題だけではなく、地域の生活環境の中に存在しています。
少し気にかけるだけで、防げるトラブルはたくさんあります。
逆に、何もしない時間が長くなるほど、問題は大きくなりがちです。
「まだ何も起きていない」
その今こそ、空き家と穏やかに向き合うタイミングかもしれません。

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