実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年01月30日

「親がよく分からないまま契約していた」そんな相談が増えています

不動産関連
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
最近、子世代の方から「気づいたら、親が不動産売却の契約をしていました」というご相談を受けることが増えています。
ご本人は「説明は受けた」と言っていても、内容を十分に理解していないまま契約が進んでいるケースも少なくありません。
司法書士として、このような場面に立ち会うたび、早めに関わることの大切さを強く感じています。

高齢になると起きやすい「理解のズレ」
年齢を重ねると、判断能力がすべて失われるわけではなくても、
・複雑な説明を理解しづらい
・その場では「分かったつもり」になる
・後から内容を思い出せない
といったことが起こりやすくなります。
その結果、「よく分からないけれど、任せてしまった」という契約が成立してしまうこともあります。

悪意がなくても、問題は起こる
ここで誤解してほしくないのは、すべての不動産業者が悪いわけではない、という点です。
しかし、「説明した」「同意した」という形式が整ってしまうと、後から「理解していなかった」と主張することは難しくなります。

契約後に気づく家族の戸惑い
契約後に家族が内容を確認し、「この価格で本当に良かったのか」「そんな条件だとは思わなかった」と不安を感じることもあります。
ですが、売買契約は簡単にやり直せるものではありません。
ここで初めて、家族は強い戸惑いを覚えます。

判断能力が不安な場合の対応
ご本人の理解力に不安がある場合、
・契約内容を第三者が確認する
・成年後見制度の利用を検討する
・契約前に一度立ち止まる
といった対応が必要になります。
「まだ大丈夫」と思っている段階こそ、慎重さが求められます。

司法書士ができるサポート
司法書士は、
・契約前に内容をかみ砕いて説明
・判断能力の有無の見極め
・成年後見制度が必要かの判断
といった点で、売却を安全に進めるお手伝いができます。
あいおい事務所では、ご本人だけでなく、ご家族も安心して進められることを大切にしています。

「もう少し早く相談していれば」
多くの方が、そう口にされます。
不動産売却は、取り消しが難しい取引です。
「契約する前に誰かに相談してほしい」それが、司法書士としての率直な思いです。

家族で支える売却を
親御さんが一人で抱え込まず、家族と、専門家と、一緒に進めることで、不動産売却はもっと安心なものになります。

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