実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年01月15日

親から相続した不動産、すぐに活用を考えるべき?

不動産関連
はじめに
こんにちは、司法書士の清水です。
親が亡くなり、不動産を相続すると、「この家や土地をどうするべきか」と悩まれる方はとても多いです。売却、賃貸、そのまま保有…。周囲から様々な意見を聞き、焦ってしまう方も少なくありません。

相続したら、すぐ決めなければいけない?
結論から言うと、相続した不動産について、すぐに活用方法を決める必要はありません。相続直後は、気持ちの整理がついていないことも多く、冷静な判断が難しい時期です。無理に結論を出してしまうと、後から「本当にこれで良かったのだろうか」と後悔することもあります。

まず優先すべきは「活用」より「整理」
不動産の活用を考える前に、必ず確認しておきたいことがあります。それは、
・不動産の名義は誰になっているのか
・相続人は何人いるのか
・共有名義になっていないか
といった法的な整理です。
相続登記をしないまま活用を進めようとすると、後々大きなトラブルにつながることがあります。まずは、きちんと名義を整えることが大切です。

家族それぞれの「想い」は違っていて当然
相続した不動産については、相続人それぞれが異なる想いを持っていることがほとんどです。
「親が大切にしていた家だから残したい」「管理が大変なので手放したい」
どちらも自然な気持ちです。
大切なのは、正解を一つに決めつけないこと。そして、早い段階で話し合いの場を持つことです。

時間が経つほど、判断が難しくなることも
一方で、あまりに長く何も決めずにいると、空き家化が進み、建物の状態が悪くなったり、相続人の一人が亡くなってさらに相続関係が複雑になることもあります。
「急ぐ必要はないが、放置しすぎない」このバランスがとても重要です。

専門家が入ることで、話し合いが前に進む
あいおい事務所では、相続した不動産について、いきなり「どう活用するか」を決めるのではなく、「今、何が整理できていて、何が整理できていないか」を一緒に確認するところから始めます。必要に応じて、士業グループLTRやオーケストライフと連携し、法務・税務・不動産・暮らしの視点から選択肢をご提案しています。
相続した不動産は、焦らず、しかし放置せず。
ご家族が納得できる形で向き合っていくことが、後悔しない有効活用への第一歩です。

PageTop