実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年06月06日

承継の準備をしている会社が、実は日常でやっていること

経営サポート
はじめに
こんにちは、あいおい事務所の清水です。
事業承継というと、「特別な準備が必要」「しっかり計画を立てて進めるもの」というイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん計画も大切ですが、実際にスムーズに承継が進んでいる会社を見ていると、特別なことよりも日常の積み重ねが大きいと感じる場面が多くあります。

気づくと自然に進んでいる会社の共通点
たとえば、こんな会社です。
・社長が日頃から会社の方向性を話している
・社員が会議で意見を出しやすい雰囲気がある
・数字や状況がある程度共有されている
・若手や幹部に役割を少しずつ任せている
こうした会社は、いざ承継の話になったときも、
特別な準備をしたというより、「これまでの延長線で自然に進んでいく」ことが多い印象です。

逆に、止まりやすいケースもある
一方で、承継の話になると止まってしまう会社には、こんな傾向も見られます。
・社長がほとんどの判断を担っている
・社員が経営の話に触れる機会が少ない
・役割が曖昧で、誰が何を決めるのか分かりにくい
・忙しくて共有の時間がなかなか取れていない
どれも日々の業務の中では問題なく回っているのですが、将来の話になると、少し立ち止まってしまうことがあります。

日常の中にある小さな承継
承継というと大きなテーマに感じますが、実は日常の中にその要素がたくさんあります。
たとえば、
・会議で「どう思う?」と意見を聞く
・判断の理由を少し説明する
・任せた仕事について一緒に振り返る
・将来の話を雑談で共有する
こうしたやり取りは、経営の考え方や判断の軸を伝えていく時間でもあります。

特別な準備より「普段の関わり方」
承継の準備というと、何かを新しく始める必要があるように感じますが、実際には、「普段の関わり方を少し変える」それだけで、会社の見え方が変わることがあります。
たとえば、
・任せる範囲を少し広げてみる
・数字を一緒に見る時間をつくる
・社長の考えを言葉にしてみる
こうした小さな変化が、後々大きな差につながることもあります。

準備している会社は特別ではない
よく「うちはまだそこまでできていない」とおっしゃる方もいますが、
最初から整っている会社はほとんどありません。
少しずつ関わり方を変えながら、結果として承継の土台ができていく。
そんな流れの方が自然なのだと思います。

できるところから、少しずつ
すべてを一度に変える必要はありません。
まずは、「これならできそうだな」と思うことを一つだけやってみる。
その積み重ねが、会社の未来につながっていきます。
私たちも、そうした日常の延長の中で、無理のない形での承継を一緒に考えることが多くなっています。
承継は特別なイベントではなく、日々の中で少しずつ育っていくものなのかもしれません。

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