実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年05月08日

承継を考え始めた会社が、最初にやっているシンプルなこと

経営サポート
はじめに
こんにちは、あいおい事務所の清水です。
「承継を考えないといけないのは分かっているけれど、何から始めればいいか分からない」
このご相談はとても多く、決して特別なことではありません。
実際に承継がうまく進んでいる会社でも、最初から明確な計画があったわけではなく、ちょっとした一歩から始まっているケースがほとんどです。

最初は「整理するだけ」でも十分
承継というと、大きな準備や難しい手続きをイメージされるかもしれませんが、最初にされていることはとてもシンプルです。
たとえば、
・今の会社の状況を改めて見てみる
・誰がどんな役割を担っているか整理する
・将来のことを少し言葉にしてみる
この程度でも、立派なスタートになります。

実際によくある最初の一歩
ご相談いただいた会社で、最初にされていたことを少し具体的にご紹介すると、
・決算書を改めて見ながら「この会社ってどういう状態?」と話してみる
・幹部社員と「今後どうしていきたいか」を雑談ベースで共有する
・ご家族と「会社のこと、どう思ってる?」と軽く話してみる
・顧問の先生や専門家に「何から考えればいいですか?」と聞いてみる
どれも難しいことではありませんが、この一歩があるかどうかで、その後の進み方が大きく変わってきます。

話したことがないが一番のハードル
承継が進まない理由の一つに、「そもそも話したことがない」というケースがあります。
・忙しくて話す機会がなかった
・何から話せばいいか分からなかった
・重い話になりそうで避けていた
お気持ちはとてもよく分かります。
だからこそ、最初は重く考えず、「ちょっと聞いてみる」くらいの感覚で十分だと思います。

話すことで見えてくることも多い
実際に話をしてみると、
・思っていたより前向きに考えていた
・別の形なら関われそうと言ってくれた
・会社の強みや課題が整理できた
など、新しい気づきが出てくることもあります。
頭の中で考えているだけでは見えなかったことが、言葉にすることで少しずつ形になっていく印象です。

完璧な準備より「少しずつ」
承継は、一度にすべて整えるものではありません。
むしろ、
・話す
・整理する
・少し試してみる
という流れを繰り返しながら、少しずつ形になっていくものだと思います。

一緒に整理する時間も選択肢の一つ
「社内だけではなかなか話が進まない」という場合には、第三者が入ることで整理しやすくなることもあります。
私たちも、いきなり結論を出すのではなく、「今の状況を一緒に整理するところから」関わらせていただくことが多いです。
承継は特別な人だけが進めるものではなく、どの会社でも少しずつ始めていけるものです。
まずは小さな一歩から。
それが結果として、会社の未来につながっていくのだと思います。

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