実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年04月25日

「いつかやろう」が一番難しい〜承継のタイミングの話〜

経営サポート
はじめに
こんにちは、あいおい事務所の清水です。
事業承継の話をしていると、よくこんなお声をいただきます。
「そろそろ考えないといけないよね」「落ち着いたらちゃんとやろうと思ってる」
本当にその通りだと思いますし、無理に急ぐ必要はないと思います。
ただ、現場で多くの会社と関わっていると、もう一つ感じることがあります。
それは、「ちょうどいいタイミング」はなかなか来ないということです。

忙しさが落ち着くことは、あまりない
会社経営をされていると、
・繁忙期がある
・新しい案件が入る
・人の入れ替わりがある
・トラブル対応がある
と、常に何かしらの動きがあります。
「もう少し落ち着いたら」と思っていても、実際にはまた次の忙しさがやってくることが多いのではないでしょうか。
結果として、承継の話は後回しになり、気づいたときには数年経っていた、ということも珍しくありません。

きっかけは「大きな出来事」ではなくていい
承継を始めるタイミングというと、
・年齢
・体調
・業績
・後継者の有無
といった、何か大きな節目をイメージされることが多いと思います。
ただ実際には、そうした節目を待っていると、なかなか動き出せないこともあります。
むしろ、
・少し時間が取れたとき
・将来の話が出たとき
・ちょっと気になったとき
そんな軽いきっかけから始まるケースの方が、結果としてスムーズに進むことが多いように感じます。

最初から決める必要はない
「始める」と聞くと、何かを決めなければいけないように感じるかもしれません。
でも実際には、
・現状を整理する
・誰と話してみるか考える
・会社の将来を少しイメージする
そのくらいでも十分なスタートです。
むしろ、早い段階から少しずつ考えておくことで、後になって選択肢が広がることもあります。

「まだ大丈夫な今」が動きやすいタイミング
体調や経営状況に余裕があるときの方が、落ち着いて話を進めることができます。
逆に、
・急な体調変化
・トラブルの発生
・環境の変化
などがきっかけになると、どうしても時間に追われながら判断することになりがちです。
そう考えると、「まだ大丈夫」と思える今こそ、実は一番動きやすいタイミングなのかもしれません。

少しだけ未来の話をする時間をつくる
承継の準備というと構えてしまいますが、まずは気軽に話をしてみることからで十分です。
・身近な人と将来の話をしてみる
・社内で少し役割を変えてみる
・専門家に雑談のように相談してみる
そんな小さな動きが、後々大きな安心につながることもあります。
私たちも、「何か決める場」ではなく、一緒に整理する時間として関わらせていただくことが多いです。
承継は、一度きりのイベントではなく、時間をかけて整えていくプロセスです。
だからこそ、「いつか」ではなく、「少しだけ今」から始めてみる。
そのくらいの感覚がちょうどいいのかもしれません。

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