実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年05月21日

相続した不動産を「とりあえず放置」するとどうなる?

放置した家
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
相続の相談の中で、最近とても増えているのが「相続した不動産をそのままにしている」というケースです。

例えば
・親の家を相続したが誰も住んでいない
・兄弟で共有になっているが話し合いをしていない
・遠方に住んでいて管理ができない
・どうすればよいか分からずそのままになっている
このような状況は珍しくありません。

実際、多くの方が「とりあえずそのまま」という選択をされています。
ただ、不動産の場合、放置すると徐々に問題が出てくることがあります。

空き家になると管理の問題が出てくる
相続した家に誰も住まなくなると、まず出てくるのが管理の問題です。

例えば
・庭木や雑草が伸びる
・建物が傷んでくる
・ゴミが不法投棄される
などです。

特に庭木や雑草は、放っておくと隣の敷地に越境してしまうこともあります。
実際の相談でも「隣の方から木を切ってほしいと言われた」というケースはよくあります。
空き家でも、管理の責任は所有者にあります。

固定資産税などの費用は続く
もう一つの問題は費用です。

不動産を所有している限り
・固定資産税
・都市計画税
・管理費
などがかかります。

また建物が老朽化してくると、修繕、解体といった費用が必要になることもあります。
「使っていないのにお金だけかかる」という状況になることも少なくありません。

共有不動産はさらに動かなくなる
相続では「兄弟など複数人で共有になる」ケースも多くあります。
この場合、売却する、解体する、活用するといった判断には共有者全員の合意が必要になります。

そのため、時間が経つほど
・意見がまとまらない
・連絡が取りづらくなる
といった状況になりやすくなります。

売ろうとしたときに問題が見つかることも
さらに、いざ売却を検討したときに問題が見つかるケースもあります。

例えば
・境界が未確定
・道路に接していない
・再建築ができない
などです。

こうした問題は、放置している間に自然に解決することはほとんどありません。
むしろ、時間が経つほど整理が難しくなることもあります。

大切なのは早めに状況を整理すること
相続した不動産は、すぐに売る必要はありません。
ただ、現状を把握しておくことはとても大切です。

例えば
・相続登記は済んでいるか
・共有になっていないか
・境界ははっきりしているか
・売却できる土地なのか
こうしたことを整理しておくだけでも、将来の判断がしやすくなります。

相続不動産は一人で悩まなくて大丈夫
相続した不動産の問題は、法律、税金、不動産、管理など様々な要素が関わります。

あいおい事務所では、登記などの手続きを行うだけでなく、
・相続人やご家族からの丁寧な聞き取り
・事案全体の整理
・問題点や課題の発見
・解決策の提案やアドバイス
・相続人同士の調整
といった役割も担いながら、相続不動産の問題に向き合っています。

また、必要に応じて
・税理士
・弁護士
・土地家屋調査士
・不動産鑑定士
・不動産コンサルタント
・不動産会社
などの専門家とも連携しながら、状況に応じた解決を一緒に考えていきます。

「まだ何も決めていない」そんな段階でも大丈夫です。
相続した不動産で悩んだときは、まず状況を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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