実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年05月18日

相続した不動産、誰が管理する?兄弟間でよくあるトラブル

相続トラブル
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
相続の相談の中で、実はとても多いのが「相続した不動産を誰が管理するのか」という問題です。

親が住んでいた実家や土地を相続したものの、
・兄弟それぞれ別の場所に住んでいる
・誰も住む予定がない
・共有名義になっている
というケースは少なくありません。

そして時間が経つと、「誰が管理するの?」という問題が出てくることがあります。

相続すると共有になることが多い
例えば、親の実家を相続する場合、長男、長女、次男など、兄弟で相続するケースはよくあります。
その際、「共有名義」になることも多いです。
共有というのは、複数の人が一つの不動産を所有している状態です。
この状態になると、誰が管理するのかがはっきりしないことがあります。

管理の負担が一人に集中することも
実際の相談で多いのが、一人が管理を続けているケースです。

例えば
・実家の近くに住んでいる兄が管理している
・長女が草刈りや片付けをしている
・一人が固定資産税を払っている
などです。

最初は「近くに住んでいるから」という理由で始まることが多いのですが、数年経つと
・負担が大きい
・不公平に感じる
という気持ちが出てくることもあります。

売却や解体も全員の合意が必要
さらに難しいのが、不動産をどうするかという判断です。

例えば
・売却する
・解体する
・貸す
・活用する

こうした重要な判断には共有者全員の合意が必要になります。
そのため「売りたい人」と「残したい人」で意見が分かれると、話が進まなくなることがあります。

時間が経つとさらに複雑になる
共有不動産は、時間が経つほど、整理が難しくなることがあります。

例えば
・共有者が亡くなる
・さらに相続が発生する
・共有者が増える
といったケースです。

こうなると、「誰が共有者なのか分からない」という状況になることもあります。
実際、何世代にもわたって共有になっている不動産の相談もあります。

大切なのは早めに方向性を考えること
相続した不動産について、すぐに結論を出す必要はありません。

ただ、
・誰が管理するのか
・費用はどうするのか
・将来どうするのか
といった点について、早めに話し合っておくこと
はとても大切です。
そうすることで、将来のトラブルを防ぐことにつながります。

相続不動産は第三者が入ることで整理しやすくなる
相続した不動産は、家族だけで話し合うと、感情的になってしまう、意見がまとまらないということもあります。

あいおい事務所では、
・ご家族や相続人からの丁寧な聞き取り
・事案全体の整理
・問題点や課題の発見
・解決策の提案やアドバイス
・相続人同士の調整
といった役割も担いながら、相続不動産の問題に向き合っています。

また、必要に応じて
・税理士
・弁護士
・土地家屋調査士
・不動産鑑定士
・不動産コンサルタント
・不動産会社
などの専門家とも連携しながら、状況に応じた解決を一緒に考えていきます。

相続した不動産は、「誰が悪い」という問題ではなく、整理が必要な問題であることも多いです。
もし相続した不動産の管理や共有で悩んでいる場合は、一度状況を整理してみることをおすすめします。

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