実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年01月05日

老後資金の相談が「相続トラブルの予防」につながる理由

相続問題
はじめに
こんにちは、司法書士の清水です。
老後のお金や生活資金のご相談をしていると、途中でこんな言葉が出ることがあります。
「相続のことで家族が揉めるのは避けたいですね」
多くの方がそうおっしゃいます。ただ同時に、「でも、相続のことはまだ先の話かな…」と感じている方も少なくありません。

実際の相続トラブルは、財産の多さとは関係ありません
相続というと、「財産が多い家庭の問題」というイメージを持たれることがあります。
しかし実際には、ごく普通のご家庭でもトラブルになることがあります。

よくあるのは、
・自宅が財産の大部分を占めている
・財産の内容を家族がよく知らない
・親の考えが共有されていない
こうした状況です。

特別な争いがあるわけではなくても、情報が少ないだけで戸惑いが生まれてしまうことがあります。

老後資金の整理をすると、自然と相続の準備にもなる
老後資金の相談では、
・どんな財産があるのか
・これからどんな生活をしたいのか
・住まいをどうするのか
といったことを一緒に整理していきます。

すると自然と、
・家族に伝えておいた方がいいこと
・将来、手続きで困りそうなこと
・少し整えておくと安心なこと
が見えてきます。

つまり、老後資金の整理そのものが、相続の準備にもつながっているのです。

難しい対策より、情報を共有することが大切
相続対策というと、遺言書、信託、節税対策など、少し難しい話を想像されるかもしれません。

もちろん必要なケースもありますが、多くのご家庭では、
・財産の大まかな内容
・住まいについての考え
・困ったときの相談先
このくらいが共有されているだけでも、家族の安心感は大きく変わります。

老後の安心と、家族の安心はつながっています
ご自身が安心して暮らすための準備は、結果として家族の安心にもつながります。
「ちゃんと考えてくれていたんだ」そう思ってもらえるだけで、将来の戸惑いや負担はずいぶん軽くなります。

大きな対策ではなく、少しの整理から
あいおい事務所では、いきなり難しい相続対策をおすすめすることはありません。
まずは、今の生活、これからの希望、家族との関係を整理するところから始めます。
老後資金の相談は、ご自身の安心のためだけでなく、家族へのやさしい準備にもなります。
少し気になったときが、ゆっくり整理を始めるよいタイミングかもしれません。

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