実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年01月26日

「相続でもめますよ」と言われたときに考えること

相続
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
終活の相談をしていると、
「このままだと相続でもめますよ」
「遺言を書かないと大変なことになります」
といった言葉をかけられ、不安になったというお話をよく聞きます。

確かに、相続で揉めるケースはあります。
ただし、「必ず揉める」というわけではありません。

不安だけで判断しない
例えば、
・子ども同士の仲が良い
・財産の内容がシンプル
・家族で話し合いができている
このようなご家庭では、大きなトラブルにならないことも多いです。

一方で、
・話し合いができていない
・一部の人に負担が偏っている
・財産内容が分かりにくい
こうした場合は、対策を考える必要があります。

つまり、大切なのはあなたのご家庭の状況を見ることです。

対策は一つではない
「遺言を書けば安心です」「家族信託をやりましょう」という提案もよくあります。
もちろん、それぞれ有効な手段です。
ただ、すべての方に同じ対策が当てはまるわけではありません

・遺言が向いているケース
・話し合いで解決できるケース
・財産整理が先のケース
状況によって、必要な対策は変わります。

もめる前提で考えすぎない
相続の話になると、「子ども同士が争うのではないか」「トラブルになるのではないか」と不安が大きくなりがちです。
ですが、最初からもめる前提で考えすぎると、かえって家族関係に影響することもあります。

大切なのは、
・今の家族関係
・これまでの関わり
・それぞれの思い
を踏まえて、現実的に考えることです。

まずは整理から
相続対策で一番大切なのは、
・財産の内容を把握する
・家族に伝えておく
・希望を整理する
この3つです。

これだけでも、多くのトラブルは防ぐことができます。
終活は、不安を大きくするものではありません。
安心して次の世代につなぐための準備です。
「もめますよ」と言われて不安になったときは、そのまま決めるのではなく、
本当に自分の家庭に当てはまるのか一度立ち止まって考えてみてください。
必要な対策は、一緒に整理していきましょう。

PageTop