2026年01月11日
専門家を入れるタイミングを間違えない

はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。遺産分割のご相談を受けていると、よく聞く言葉があります。
「もっと早く相談すればよかったですね」
実際、話し合いがかなりこじれてから相談に来られるケースも少なくありません。
もちろん、その段階でも対応はできます。
ただ、正直に言うと、もう少し早ければスムーズに進んだかもしれないと思うこともあります。
揉めてからでは調整が難しくなる
遺産分割は、最初は穏やかに始まることが多いものです。「うちは仲がいいから大丈夫」「兄弟で話せば決まる」そう思って進めているうちに、
・財産の認識が違う
・介護の負担の感じ方が違う
・過去の感情が出てくる
といったズレが出てきます。
そして、一度感情がこじれると、その後の調整はぐっと難しくなります。
法律の問題というより、人間関係の問題になってしまうからです。
専門家は揉めたときの人ではない
専門家というと、「争いになったときに頼む人」というイメージを持たれることがあります。でも本来は、そうではありません。
むしろ、
・話し合いの段取りを整える
・財産を整理する
・選択肢を説明する
といった交通整理をする役割です。
第三者が入ることで、「清水先生がこう言っているなら」と冷静に受け止められることも多くあります。
家族同士だと言いにくいことも、第三者なら整理して伝えることができます。
早すぎる相談はない
よく、「まだ相続は先なので…」「親も元気なので…」と遠慮される方がいらっしゃいます。でも実際には、元気なうちの相談ほど有効です。
・財産を整理できる
・親の気持ちを確認できる
・遺言の準備ができる
・家族で共有できる
亡くなった後では確認できないことが、元気なうちなら話せるからです。
専門家は伴走者
私たちの役割は、「決めること」ではありません。ご家族が納得できる形を見つけるための、伴走者のようなものです。
法律だけでなく、家族関係や事情を踏まえながら、一緒に整理していく。
そのお手伝いができればと思っています。
遺産分割は、できれば穏やかに進んでほしいものです。
そのために、「少し相談してみようかな」と思ったタイミングが、実は一番よいタイミングなのかもしれません。
