実際の相談事例を元に、様々なお悩みを司法書士清水敏博のコラムでご紹介します。

2026年03月15日

家族信託の費用って、いくらぐらいかかるの?〜「高そうで不安…」と感じている方へ〜

老後生活設計
はじめに
こんにちは。司法書士の清水です。
家族信託の話になると、かなりの確率で出てくるのがこのご質問です。
「家族信託って、費用が高いんですよね?」「結局いくらぐらいかかるんでしょうか?」
正直なところ、ケースによって差が大きい制度なので、一律にいくらとは言えません。
ただ、考え方の目安はありますので、分かりやすくお話しします。

費用は「契約書作成代」ではありません
家族信託の費用というと、「契約書を作る料金」と思われがちですが、実は違います。
本来の費用は、
・ご家族の状況整理
・財産内容の確認
・将来の承継設計
・契約内容の組み立て
・実行に必要な登記や手続き
といった、設計全体に対する費用です。
家を建てるときに「設計図なしでは建てられない」のと、少し似ています。

よくあるケースのイメージ
たとえば、次のようなケースです。
・自宅とアパートがある
・将来は長男に管理を任せたい
・認知症対策もしておきたい
こうした一般的な内容でも、
・契約設計
・公正証書作成
・不動産の信託登記
など複数の手続きが必要になります。
そのため、「思ったよりやることが多いんですね」と驚かれる方も少なくありません。

安さだけで選ぶと、後で困ることも
最近は、「低価格で家族信託を作れます」という案内を見かけることもあります。
ただ、実務では、
・内容が将来に対応していない
・誰も運用方法を説明できない
・いざというとき使えない
といったご相談につながることもあります。
家族信託は、作ることより、使えることの方が大切です。

費用は「将来の手間を減らすための準備」
実際に家族信託をされた方からよく言われるのは、「費用というより、将来に向けた安心の準備ですね」という言葉です。
・元気なうちに方向性を決めておけた
・将来の財産管理の道筋を整理できた
・ご家族が安心して対応できる状態をつくれた
こうしたことが、結果的に大きな負担軽減につながります。

すべての人に必要なわけではありません
もちろん、財産内容によっては、
・遺言で十分なケース
・まだ準備しなくてよいケース
もあります。
あいおい事務所では、費用の話の前に「本当に必要かどうか」を一緒に整理しています。

まずは費用の前に「何をしたいか」
家族信託は、金額だけを見て判断する制度ではありません。
・将来、誰に任せたいのか
・何を止めたくないのか
・家族にどんな形を残したいのか
そこが決まると、必要な設計も自然に見えてきます。

あいおい事務所の考え方
あいおい事務所では、「とりあえず費用はいくらですか?」というご相談でも、まったく問題ありません。
ただ、すぐに契約の話には入りません。
・まず状況を伺い、
・今やるべきか
・どこまで必要か
を一緒に考えるところから始めています。

費用の不安は、遠慮なく聞いてください
家族信託は、分かりにくい制度です。
費用も含めて、不安に思うのは当然です。
だからこそ、納得できるまで確認することが何より大切です。
それが、後悔しない準備につながります。

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